十年ばかり前に郊外からニューヨークに来て住むようになり、店の窓に映る自分の姿が目につき、亀みたいに首を前に伸ばした猫背の姿勢を見るにつけ、母親の猫背を思い出しました。それで、姿勢を良くしようといろいろ工夫努力をした揚句学んだのは、まず頭を体の中心の線に合わせるように後ろの方に引くと、顎がやや上がり、視線がまっすぐ前に向いて、前屈みの両肩も自然に引かれ、左から右に直線を描くようになり、緩んでいた下腹も締まり、お尻がつきでる感じになりました。そして、歩くのも、膝下に頼る小股でなく、太腿の付け根から前後目立って大股に動かし、闊歩の形になりました。結果は、明らかに健康にいい効果があるのでしょう。そうとう歩いても前ほど疲労を感じないようになりましたけど、加えて、窓に移る姿が、すっかりスマートになって、若返って見えました。そういう姿勢と歩き方が習慣になって十年、今は意識しないで、街を歩くのにこのスマートな姿を保っています。
ごく最近目に付いた「欧米人とアジア人の骨格の違い(それは骨盤の位置と筋肉の発達のちがいにあった!)」というブログにこんなことが書かれていました。
「この欧米人の筋肉の発達した部分(太もものハムストリング/裏側)を知ったのなら、それに近づくようにトレーニングで鍛えれば良いって事ですよ。私は、普段から威張ってるのかなこの人?と思われるくらい仰け反る勢いで背筋を伸ばしてウォーキングしております。その際は肛門をキュッと引き締め、お腹を中心に身体を上と下にキューンと引っぱり合うようにし、ハムストリングにふたんがかかるように足を蹴り上げながら体を意識して歩くようにしています。そうすると必然的にヒップも突き出したくなります(笑)フラットな尻もワザと突き出すように意識するだけで姿勢の良い人に見え、印象もずいぶん変わってきます。」
成る程、まったくその通り。ただし、西洋人で姿勢の悪い人もいるし、日本人で姿勢のいい人もいるものです。
02.27.18